インタビュー

表の顔はフルーツパークきっちり仕事人、裏の顔は孫デレ!清掃は私の天職でした

フルーツパーク園内清掃イメージ

東海ビル管理株式会社では、はままつフルーツパーク時之栖(以下・フルーツパーク)の運営会社からも施設管理業務を委託されています。フルーツパークはフルーツ狩りをはじめ、キャンプ・グランピングやアクティビティからワインまで楽しみが豊富な、浜松市が誇るフルーツをテーマにしたテーマパークです。

そんなフルーツパークの屋外施設の清掃を担当されている竹内さんに、今回はお話を伺いました。お話を聞いていると、どうやら今の仕事は彼の適職と言えそうです。ずっと続けていきたいと思える仕事に出会えたら、人生はとても楽しくなりますよね。

自分にぴったりな仕事は、思いのほか身近なところで見つかるのかもしれませんよ。

清掃職は自分にぴったりな仕事だった!

私は以前、土木関係の仕事をしていましたが、大きな病気を患ったことがきっかけで職を辞しました。もともと掃除が好きだったことも希望理由にありますが、体にあまり負担をかけず、かつ適度に体を動かして機能回復になりそうな転職先を新たに探すことにしたんです。

ところが、求職した時期は新型コロナの流行の時期と重なりました。不特定多数の人が行きかうショッピングモールのような場所での仕事は感染症リスクが高いため、自分には難しく職探しは難航しました。

そんな矢先に見つけたのが、東海ビル管理の求人募集です。

募集内容には、浜松の街中にある立体駐車場の清掃業務とありましたが、これは自分にぴったりな仕事だと思いました。1人で黙々と作業をするので人との接触がほとんどなく、感染症のリスクも低くかつ適度な運動もできる、と。

求人担当者と面接すると「ぜひ明日から来てください!」と言われ、その場でいきなり採用が決まりました。最初は、体調の様子を見ながら自分のペースでパートタイマーとして働いていましたが、今では社員に登用されフルタイムで勤務しています。

面接の時は自分でもとまどいましたが、希望条件に当てはまる仕事がとんとん拍子に決まったことに驚きましたね。

フルーツパーク園内清掃イメージ

立体駐車場の担当を経て、フルーツパークの担当へ異動

立体駐車場の仕事内容
求人の話で出たように最初に任されたところは、8階建ての立体駐車場の清掃業務でした。上の階から順に、掃き掃除とゴミの回収をしながら歩いて降りてくる仕事です。建物の出入口を開錠し、カードや現金を回収するなどの簡単な保安業務も任されていました。

8階建てとはいえ、構造は簡単で小規模な建物でしたので、負担に感じることはまったくありませんでした。立体駐車場に慣れると近隣の建物の清掃も任されるようになり、体調に配慮してもらいながら徐々に仕事を増やしていったという流れです。

フルーツパークでの仕事内容
フルーツパークへ異動になったのは4年ほど前です。フルーツパークの敷地は東と西のエリアに分かれており、清掃は2名体制でおこなっており、朝出勤すると「今日はここを重点的にやろう」などと計画を立てます。フルーツパークの園内は広いので、基本的に移動は車です。

たいてい、午前は西エリアのフルーツパーク内にある屋外施設の清掃やゴミの回収をして周ります。午後に東エリアを清掃し、人通りの多い西エリアに戻って補充が必要な資材がないか確認します。空いた時間で、他のスタッフが担当した仕事のチェックも私の仕事です。

基本1人での行動で、慣れてしまえば自分のペースで働けるようになります。仕事の量と時間配分にはある程度のゆとりを持たせているので、リラックスした雰囲気でゆったり仕事ができる環境です。

また業務中は、来園されたお客様から道を聞かれることもあります。フルーツパークでは毎月なにかしらのイベントをおこなっているので、フルーツパーク内の地図を頭に入れておくことはもちろん、フルーツパーク園内のどこでなにが催されているかを把握しておくと喜ばれます。

勤務時間はフルタイムだと8:00~16:30ですが、午前中だけの勤務の人や週に2~3日だけ働く人もいます。休みたい日を事前に伝えておけば調整してもらえるので、シフトの融通がきく職場だと思います。

ゴミ収集車と水場の清掃

退園時間は厳守!フルーツパークのルール
フルーツパークでは、スタッフであっても退園時間が17時を絶対に過ぎてはいけないルールがあります。ちなみにフルーツパーク園内の車移動には20km以下と速度制限があり、東京ドームが9個も入るほどの広い敷地を移動するにはそれなりの時間がかかります。

東エリアにある事務所に一旦戻って、道具の片付けや点検までが業務の流れです。慣れるとどうということはありませんが、午後に西エリアで仕事をする場合は帰りの移動時間を計算に入れなければならないため、時間配分と進捗に気を付けています。

フルーツパーク園内ゴミの収集

子どもの笑顔が仕事のやりがい

清掃の仕事はやったらやっただけきれいになり、成果が目に見えてわかるので達成感を得やすいと思います。私自身も掃除が好きなのでなおさら、きれいになった状態を見るのは気持ちが良いと感じますね。

なかでも嬉しいのは、来園した子どもが「ここのトイレきれいだよ~!」と言ってくれることです。私にも孫がいるのでよくわかるのですが、小さい子供はトイレを怖がることが多いと聞きます。

清掃の仕事を通して、来園者が気持ちよく利用できる施設になっていると思うとやりがいを感じます。

フルーツパークの清掃職はメリットが多い

仕事で運動と森林浴ができて、ストレスフリーな職場
私は室内よりも屋外での仕事をしたかったため、フルーツパークへの異動を自ら希望しました。フルーツパークは広くて解放的で、自然が豊かで季節によっていろいろな花を楽しめます。毎日仕事をしながら森林浴を満喫しています。アウトドアならですね。

仕事量は時間内に終わるボリュームなので、ストレスがたまるようなこともないです。ここでは基本的に人との接触が少ないため、感染症のリスクもほとんどありません。

話は変わりますが、病院の先生に一番怖い病気は何かと尋ねたことがあります。その先生の答えは「糖尿病」でした。糖尿病を起因として血管に問題が生じると、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすからだそうです。

フルーツパーク園内での移動は基本的に車ですが、清掃のときには歩いたりしゃがんだりなどの運動は欠かせません。お金をもらって適度な運動ができていることは、自分の健康にとって大きなメリットだと思いますね。

フルーツパークは残業ゼロ!
さきほど話したように、フルーツパークでは清掃スタッフも閉園時間までに退園しなければなりません。必然的に残業ゼロになる点もメリットです。残業がなければ生活リズムが安定し、毎日の予定も立てやすくなりますよね。

整える習慣と丁寧な仕事を大切にしている

土木業界では、物の場所をひとつでも間違えたら命取りになることもあるので、職場では整理整頓の重要度がとても高いんです。いまでも整理整頓をきっちりやる習慣は大切にしていますし、清掃の仕事にも活かされていると思います。

屋外施設は開放的な構造のため、毎日落ち葉やホコリがたまりやすく、手を抜いたらお客様の目にも清掃されていないことがわかってしまいます。お客様のほかに園のスタッフの利用もあり、多くの人の目に触れる場所だからこそ丁寧に清掃することを心がけています。

自分は「整えること」が昔から好きなものですから、フルーツパークでは薬品の管理も任されるようになりました。

フルーツパーク園内清掃イメージ

仕事道具にも気をつかう

仕事道具も大事です。清掃の仕事をするときには毎日必ずゴム手袋を使用し、ゴミ集めのときにはトングを使うなど、衛生面にとても気をつけています。

また、日焼けから皮膚を守るためと汗で冷えないために、夏場でも長袖をいつも着用しています。

屋外作業は夏の暑さが天敵

私は、土木業界に長年いたので暑さや寒さに強い自信はあるのですが、近年の夏場はやはり暑いですね。適度な休息を入れたり水分補給したりしながら、熱中症にならないよう注意しながら仕事をしています。

年々暑さが増しているように感じますが、それに比例して不思議と精神的には強くなっていっているような気がしていますね(笑)。

生活の中心はかわいすぎる孫

仕事の気分転換になるのは、なんと言ってもかわいい孫と遊ぶことです!孫の顔を見ると一日の疲れも吹き飛ぶので、仕事が終われば飛ぶように帰ります(笑)。帰ると孫が私の顔を見るなり遊んでとせがみ、一緒にお風呂に入って一緒に寝るんですよ。幸せです。

以前の私は夜型人間でしたが、今は孫と一緒に就寝するので完全に朝方人間になりました。一番上の孫はもう小学2年生なのですが、私の抱っこじゃなきゃ車から降りないと言い張るわがままもかわいくて、仕事帰りでも15kgの子どもを毎日運んでいます。

かわいい孫を抱っこするために、健康には普段から気を使っていて、周囲からは「健康管理がストイックすぎる」とまで言われます。孫の成長を見るためにもなんとしても長生きしたい!その意欲が今の私の生きる原動力です。

グランピング施設と竹内さん

”きっちりした人”は清掃職に向いています

掃除が好きな人や整理整頓が好きな人はもちろんですが、体を動かすのが好きな人や自然と生き物が好きな人、子どもが好きな人もフルーツパークでの仕事が向いていると思います。

またフルーツパークの営業は年中無休ですが、特に土日祝日のシフトが多くなるため、平日休みのほうが都合がいい人にも向いています。とはいえシフトは家庭の予定に配慮してもらえるので、週2日だけの勤務も可能です。

ただフルーツパーク園内の移動は基本的に車になるため、運転免許は必要ですね。

元気で長生きするために、今のをずっと続けていきたい!

今後もできるだけ長く今の仕事を続けたいと思っています。なんとしても孫のために長生きしたいので(笑)。いつまでも元気なおじいちゃんでいることが目標です。そのために、仕事や孫と遊ぶ運動は、体づくりトレーニングの一環だと思ってやっています。

今の仕事は、私の希望する条件がそろっていることも魅力的なのですが、健康的な生活習慣の一つとして人生に欠かせないものになっています。

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まずは気軽にスタッフと話してみませんか?

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